SEO対策を行うメリットとは?必要かどうかの判断に役立つ情報をご紹介
自社ホームページで漠然とSEO対策を行いたい、集客できるホームページにしたいと悩んでいる方はいらっしゃいませんか?SEO対策を行う必要があるのかどうかよくわからないけど何か対策をしていきたい。そのような方へ、この記事ではSEO対策を行うメリットを始め、自社にとってSEO対策が必要かどうかの判断に役立つ情報を詳しくご紹介します。
SEO対策を行うメリット
SEO対策を行うと、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。
6つご紹介します。
ホームページが資産になる
Web広告ではかけた費用は掛け捨てとなり、広告の出稿期間が終われば手元に残るものはありませんが、自社のホームページにSEO対策を施せば集客力が高まるため、その価値が上がります。
このことからSEO対策にかかる費用は、自社のホームページへの投資とも捉えることができるでしょう。
ホームページを作りSEO対策を施せば、非公開にしない限り集客をし続けてくれる資産になるのが大きなメリットだと言えます。
自社の商品やサービスを広く訴求できる
総務省が2022年に公表した「令和4年版 情報通信白書」によると2021年のインターネット利用率(個人)は82.9%で、そのうちスマホを利用してインターネットを見ている人は68.5%、PCを利用してインターネットを見ている人は48.1%という結果でした。
そして2021年における個人の年齢階層別のインターネット利用率は次の通りです。
インターネット利用率 | |||||||
年代 | 6才~12才 | 13才~19才 | 20才~29才 | 30才~39才 | 40才~49才 | 50才~59才 | 60才~69才 |
利用率 | 84.7% | 98.7% | 98.4% | 97.9% | 97.7% | 95.2% | 84.4% |
またGoogleが、ユーザーがスマホでGoogle検索をした場合、1ページ目の検索結果の何位のページをクリックするかを調査したところ、次のような結果が出ました。
表示順位 | 1位 | 2位 | 3位 | 4位 | 5位 | 6位 | 7位 | 8位 |
クリック率 | 28.5% | 15.7% | 11.0% | 8.0% | 7.2% | 5.1% | 4.0% | 3.2% |
これらの最新データから商品やサービスを幅広い年齢層の人に知ってもらい、顧客となってもらうためにはスマホやPCを用いたインターネットの検索で、上位表示されることがとても重要だとわかります。
インターネット上の消費者行動モデルに合った対策ができる
顧客が商品やサービスを知ってから実際購入するまでの行動過程を示す消費者行動モデルは、インターネットの世界にもあてはめることができますが、2011年にGoogleが提唱した消費者行動モデルがZMOTです。
ZMOTとは、顧客は事前にインターネットで商品やサービスについて情報収集をしているため、購入するものは来店時には既に決まっているとする消費者行動モデルで、Zero Moment of Truthの頭文字を取って名付けられました。
2012年にGoogleが公開した「ZMOTハンドブック」では、顧客の情報収集の手段として一番利用されているのが検索エンジンで50%、次いで友達や家族などの口コミが49%というアンケート結果が公表されています。
また、2022年に公表された「令和4年版消費者白書」によると、商品やサービスを購入する際に情報を得ているもののうち重視するものは何かという質問に対して「公式サイト」と回答した人が21.1%、「SNSでの口コミ・評価」と回答した人が20.3%でした。
このことから情報収集の手段がSNSなど多様になってきている中でも、SEO対策を施せば商品やサービスを購入するために情報収集をしている段階の顧客に、自社の商品やサービスを効率良く訴求できることがわかるでしょう。
参考:Think with Google「ZMOTハンドブックで買い物客を獲得するZMOTの方法」
参考:Think with Google「ZMOT」
参考:消費者庁「令和4年版消費者白書目次」
広告費を抑えられる
商品やサービスを販売する時の宣伝方法としてすぐ思い浮かぶのがテレビ、ラジオ、新聞、雑誌といった媒体に広告を出稿することですが、広告出稿にかかる費用は決して安い金額とは言えません。
また媒体に出稿するのと比較して費用が安いとされるGoogle広告やYahoo!検索広告などのWeb広告でも、クリック課金型広告(Pay Per click=PPC広告)と呼ばれる形で、1度クリックされるたびに広告料金が発生します。
しかしSEO対策を施して検索エンジンで上位表示できればこのような広告費用を大幅に削減できるようになり、広告のように期間を定めずに集客し続けることが可能となるのです。
ブランディングができる
顧客が購入したい商品の候補が2つあった場合、次のどちらを購入する可能性が高いでしょうか。
- ホームページが検索エンジンで上位表示されている会社の商品
- 検索をしてもホームページが出てこない会社の商品
この場合ほとんどの顧客が①を選ぶでしょう。
このことからSEO対策をして検索エンジンで上位表示されると、そのホームページに対して信頼感が高まり、顧客の意志決定を助けることにつながるのがわかります。
そのためSEO対策に力を入れることは、自社のブランド力をアップさせることにもなるのです。
参考:株式会社翔泳社「デジタル時代の基礎知識 ブランディング」
継続的に集客できる
SEO対策で成果を出すことができれば、大きな検索順位の変動がない限り継続的に集客できるのも大きなメリットだと言えます。
Googleが会社設立の数年後に掲げ、常にありたい姿として掲げている「Googleが掲げる10の事実」を見てみましょう。
“Googleが掲げる10の事実
- ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 1つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 遅いより速いほうがいい。
- ウェブ上の民主主義は機能する。
- 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
- 悪事を働かなくてもお金は稼げる。
- 世の中にはまだまだ情報があふれている。
- 情報のニーズはすべての国境を越える。
- スーツがなくても真剣に仕事はできる。
- 「すばらしい」では足りない。
1つめの「ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる」はユーザーファースト(ユーザー第一主義、ユーザー優先主義)を表した言葉として有名ですが、ユーザーファーストを大切にしたホームページ作りを意識すれば、Googleの検索順位を決める評価基準であるアルゴリズムの変更があっても、大きな順位変動はしにくくなります。
このことから、SEO対策をして成果を上げると継続的な集客につながるのです。
SEO対策を行うデメリット
これまではSEO対策を行うメリットについてお伝えしてきましたが、SEO対策にはデメリットもあるので、3つご紹介します。
成果を上げるまでに時間がかかる
GoogleがSEO対策のためのヒントを公表している「Google検索セントラル」ではSEO対策に着手してから成果が得られるようになるまでには、通常4ヵ月~1年かかると目安の期間を示しています。
このため、商品やサービスの在庫を早急に売りさばきたいといった場合、SEO対策は向かないことがわかります。
アルゴリズムが非公開なので確実に成果を上げるのは難しい
前の項目でご紹介したGoogleの検索順位を決める評価基準のアルゴリズムですが、内容の詳細は公開されていません。
そのためどのようなSEO対策の手法を取ったとしても、確実に成果が上げられるとは限らないことを覚えておきましょう。
広告のようなターゲティングができない
Google広告やYahoo!広告などのWeb広告では、広告をどのようなユーザーに配信するかを決めることができます。これをターゲティングと呼びますが、年齢や地域などの属性、購買意欲の強さ、以前自社のホームページにアクセスした人などさまざまな内容で決められるのです。
しかしSEO対策ではターゲティングはできないので、想定外の人が商品を購入するといったことも起こり得るでしょう。
SEO対策とWeb広告のどちらが向くかのチェックリスト
今まで説明してきたSEO対策のメリットとデメリットを踏まえて作成した、SEO対策とWeb広告のどちらが向くかのチェックリストをご紹介します。
質問 | Yes(SEO対策) | No(Web広告) |
6ヶ月以上時間をかけてじっくりとWeb集客に取り組みたい | ||
労力を掛けてでも広告費用を抑えたい | ||
広く商品やサービス認知向上から始めたい | ||
商品やサービスの訴求だけではなくブランディングも行いたい | ||
継続的に集客したい |
上から順番に5つの質問に答える形のチェックリストですが、Yesが多ければSEO対策向き、Noが多ければWeb広告向きとなるので、SEO対策とWeb広告のどちらを施策として行うか迷っている方は参考にしてみてください。
emo planningではお客様に寄り添うため丁寧なヒアリングを行っています
当社ではお客様にお問い合わせをいただいた後、まずはご要望にじっくりと耳を傾ける、ヒアリングの時間を大切にしています。
ヒアリングを担当するのはディレクターですが、コンセプト、目的、ターゲットを明確にするため、まさに「根掘り葉掘り」でお話をお伺いすることになるのです。
ここでしっかりとお客様のお話をお伺いするのは、施策として何が適しているか、目的に対して必要なことは何かをより正確に判断し、より効果の高い施策をご提案したいと考えているためです。
最後に
SEO対策にはメリットもデメリットも両方ありますが、1年程度時間をかけて集客しホームページを会社の資産としたいなら、取り組む価値は十分にあると言えるでしょう。
この記事も参考にして、ぜひSEO対策に対し積極的に取り組んでみてください。