中小企業におけるブランディングとは?採用への効果から課題まで解説

中小企業である自社の業界内での競争力が低いためなかなか良い人材の採用につながらず、どうすればよいか悩んでいる人はいませんか?
この記事では、そんな人におすすめしたい中小企業におけるブランディングについて詳しく解説します。
ブランディングとは?
ブランディングとは、企業やその製品が競合他社とは差別化された独自の価値を作り、それを顧客や市場に認知してもらうための戦略や活動のことです。
ブランディングとなる軸を見つけるためにも、自社分析や競合分析などは欠かせません。
ブランディングのためには、自社の強みや特徴を理解することが不可欠ですが、多くの企業は、そこがなかったり分からなかったりして、採用・集客に困っているためです。
またブランディングの中でも、事業戦略と合致した人材の採用を目的として行うブランディングを採用ブランディングと言います。
中小企業がブランディングを行うことで、知名度や規模ではなく企業の魅力で求職者から選ばれるようになり、採用市場でも強みを発揮できるようになるでしょう。
採用ブランディングの中小企業における進め方
採用ブランディングの中小企業における進め方を5つのSTEPにわけてご紹介します。
自社の強みと企業文化を明確にする
画像出典:中小企業庁「2022年版 中小企業白書」
中小企業庁が2022年に公表した「中小企業白書」で中小企業5,293社を対象に経営理念やビジョンを明文化しているかをたずねたところ、12.9%の企業がまだ明文化していないと回答しました。
そのためもし経営理念・ビジョン・ミッション・バリューなどを定めていないなら、ここで作るのもおすすめです。
上記の4つを作成する中で自社の強みや企業文化の特徴が明確化していくでしょう。
画像出典:電通「電通、『Z世代就活生 まるわかり調査2024』を実施」
また、上記画像は2024年4月に株式会社電通が発表した「Z世代就活生まるわかり調査2024」の中で就職活動でエントリーする企業選びで重視したことをたずねた結果です。
「自分の夢ややりたいことに近い業界」が2位に入っているため、就活生の夢ややりたいことと経営理念やビジョンに重なる部分が多ければ、エントリーしてもらいやすくなるのがわかります。
自社の強みと企業文化を明確にすることが、Z世代にも共感される企業作りの第一歩になるでしょう。
参考:電通「電通、『Z世代就活生 まるわかり調査2024』を実施」
従業員からのフィードバックを取り入れる
自社の強みや企業文化を明文化したところで、その内容に従業員からのフィードバックも取り入れましょう。
自社の従業員から共感されなかったり、現状とずれがあると感じさせてしまったりする内容では、求職者にも違和感を持たれてしまいます。
フィードバックは従業員アンケートやワークショップ、1on1のヒアリングなどで集めると良いでしょう。
経営理念・ビジョン・ミッション・バリューなどは経営層が中心となって作ったとしても、実際に運用するのは従業員であるのを忘れてはいけません。
求職者への発信
画像出典:電通「電通、『Z世代就活生 まるわかり調査2024』を実施」
上記画像は「Z世代就活生まるわかり調査2024」において、805人の就活を終了した人・活動中の人に情報収集に使ったサービスをたずねた結果です。
Xが55.0%で一番多く、次いでLINEのオープンチャットの44.1%という結果となっています。
発信するプラットフォームは、自分たちが発信しやすい媒体ではなく、情報を受け取る求職者が使いやすい媒体を選ぶことが大切です。
また採用情報だけでなく、企業の雰囲気や社員の日常、社会課題への取り組みなどを発信すると、共感を得やすくなります。
参考:電通「電通、『Z世代就活生 まるわかり調査2024』を実施」
コンサルティング会社・マーケティング会社に相談
今までお伝えしてきた内容を社内だけで行うのが難しい、またはもっと本格的に取り組みたいと感じた場合はコンサルティング会社やマーケティング会社に相談するのがおすすめです。
コンサルティング会社やマーケティング会社では、最初にSWOT分析(強み、弱み、機会、脅威の4つの視点で企業を評価、分析する手法)、3C分析(成功要因を導き出すのを目的として行う分析手法)などを行い、現状を整理して強みや企業文化を明確化します。
その後採用ブランド戦略としてどのプラットフォームで発信するのが望ましいかを検討してコンテンツ制作を実施するのです。
専門家の視点を取り入れることで、よりスピーディーで効果的な採用ブランディングが実現できます。
emo planningに採用ブランディングをご依頼いただくと、以下のようなメリットがあります。
- 大手では手が回らない、細かな提案・改善が可能
- 動画、LP、HP改善などを一貫して支援できるマルチスキル体制
- 密に連絡を取り合いながら、本当に推していきたい強み・特徴を作り出したり、探したりできる
- 興味のある方は、以下のページもごらんください。
ブランドを確立するブランディング | 群馬県玉村町の合同会社emo planning
振り返りと改善
採用ブランディングは一度行ったら終わりではなく、結果を分析して次の採用に向けた見直しを行うのが大切です。
会社が自社のビジョンに向けて成長し続けるにつれて、行わなければならないミッションが変化していくように、自社で働く旬なメリットを求職者に伝え続けることが大切だからです。
時間の経過や自社の今の成長段階に合わせて、どのような強みを求職者にアピールするかを考えることが、自社が希望する人物像に合った人材獲得につながるでしょう。
振り返りと改善を繰り返すことで、企業としての採用力も少しずつ確かなものになっていきます。
採用ブランディングの中小企業における成功事例
画像出典:YouTubeチャンネル 株式会社岡田工務店「高崎市の土木建設工事会社-株式会社岡田工務店」
emo planningにおける採用ブランディングの中小企業における成功事例をご紹介します。
emo planningでは、群馬県高崎市にある株式会社岡田工務店さまのリクルート動画を制作しました。
「全ては現場にある」というコンセプトをキャッチコピーとして大きくサムネイルに掲載し、最初から求職者の目を惹くデザインとしています。
株式会社岡田工務店さまには、大規模な広域幹線道路をはじめ小規模道路の建設、橋梁工事、整備などの幅広いインフラストラクチャーを建設し、群馬県民の安心・安全を守っているという明確な強みがありました。
また、それを従業員の皆さんが普段働く姿を自然体で撮影し、インタビューとともに動画に取り入れることでアピールできるようにしたのです。
株式会社岡田工務店さまのブランド力をさらに高め、求職者からの応募増加につながった好事例です。
参考:YouTubeチャンネル 株式会社岡田工務店「高崎市の土木建設工事会社-株式会社岡田工務店」
中小企業における採用ブランディングはemo planingにご相談ください
中小企業において採用ブランディングを行い、自社で求める人物像に近い求職者を積極的に採用したいと考えている方はemo planningにご相談ください。
前の項目でもご紹介した通り、emo planningでは企業の強みを分析し、企業文化とともに理解しやすい形で伝える採用ブランディングをご提案できます。
興味のある方は以下のページもごらんください。
ブランドを確立するブランディング | 群馬県玉村町の合同会社emo planning
まとめ
ブランディングの中でも、事業戦略と合致した人材の採用を目的として行うブランディングを採用ブランディングと言います。
中小企業でも採用ブランディングを適切に行うことで、自社の望む人材を採用することができます。
この記事も参考にして、ぜひ積極的に採用ブランディングを展開してみてください。